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【コラム】 健康診断はどうやって受けるの?

2015-06-01お知らせ

勤務先やご自分が加入している健康保険組合から健康診断の案内が届いていませんか?

新年度がスタートし、勤務先やご自分が加入している健康保険組合から【健康診断】の案内が届いていませんか?
健康診断は保険診療ではありませんが、国民健康保険組合や、健康保険組合で健診料金の補助をしている団体が多くあります。補助割合や、受診条件は各組合によって様々ですので、ご自分の保険証に記載されている組合に問い合わせてみましょう。被保険者だけではなく、被扶養者の方も健康診断の補助がある場合が多いので、併せて確認し、ぜひ家族で受診してください。

一口に『健康診断』と言っても、「人間ドック・生活習慣病健診・特定健診・定期健診」など、年齢や、勤務先の指示により様々なコースがあり、検査項目が異なります。まず、検査内容の違いや、一般的な対象年齢についてご説明します。

●人間ドック
 40歳以上の方が多く受けています。がん検診(胃・大腸・肺など)を含め、生活習慣病(糖尿・脂質・肝機能など)を調べます。また動脈硬化を調べる検査や、腹部エコーで腹腔内臓器の形態や内部の様子を見ています。

●生活習慣病予防健診
 30歳以上の方が多く受けています。人間ドックより検査項目を減らし、健診料金を抑え、生活習慣病の予防・発見を目的としています。

●がん検診
 特定のがんに絞って検査します。
【胃がん】 上部X線検査(バリウムを飲んで撮影する検査)と、内視鏡(胃カメラ) の2種類あります。
【大腸がん】 大腸からの出血を便の潜血反応で検査します。内視鏡で観察する方法もあ ります。
【乳がん】 マンモグラフィ(乳房専用X線装置)または、乳房超音波で検査します。
【子宮がん】 子宮頚部の細胞を採取します。
【前立腺がん】 血液(PSA腫瘍マーカー)で検査します。

●特定健康診査(特定健診)
40 歳~74 歳の方が対象です。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に目的を絞り、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病などを予防するための健診です。健診の結果、リスクが発見された方は保健指導を受けることができます。がん検診と特定健診を組み合わせて受診することもできます。

●定期健診
  労働安全衛生法に基づき、事業主が従業員に対し実施する健康診断です。

 
まず、ご自分の所属している健康保険組合の補助で実施できるコースを確認しましょう。
健康保険組合で補助がない場合、お住まいの市町村で助成しているがん検診を利用できます。健診施設よっては契約外のためできない検査もありますので、予約時に確認してください。


◆健康診断を受けた後 結果報告書が届いて、再検査・精密検査の指示が出ていたら必ず検査を受けましょう。 もしがんが発見されても、自覚症状が出る前に検診で発見されたがんの場合、5年生存率は、乳がん92.8% 子宮がん94.1% 大腸がんは 91.5% と高く、治療日数・治療費も低くすみ、治療後のQOL(クオリティオブライフ)も高まります。 また、定期的に受診することにより、徐々に変化している体の状態がわかります。たとえ正常範囲内であっても悪化しているデータがあれば生活習慣を見直すチャンスです。医師・看護師・保健師・栄養士など、専門のアドバイザーが応えてくれます。 将来、元気で自立した生活を送るために健康診断を活かしましょう。

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